【結婚の軌跡】長男長女問題

結婚を意識し始めた二人。

しかし、避けては通れぬ大きな問題がありました。

長男長女問題です!

実家がそれなりに田舎で、まだまだ家を継ぐという文化が根付いていました。
私も妻も親から家を継いで土地とお墓を守るよう当たり前のように育てられてきました。

長男長女同士が結婚するという事は、「どちらの家に入るか」「苗字をどうするか」「土地をどうするか」など、出した答えによってはお互いの両親を説得しなければなりません。

この頃から真剣に2人の方針を話し合い始めました。今回は、当時の我々が出した答えを紹介します。

お互いの家には入らず旦那の苗字

まず「嫁ぐ(とつぐ)」とか「家を継ぐ」とかよく言いますが、日本の結婚制度はそれぞれが元ある戸籍を抜けて新たに戸籍をつくるというものです。

つまり、「家を継ぐ」という表現が現行制度に合っていないにもかかわらず、昔の家制度の名残で「家を継ぐ」文化が残っているのでしょう。

この解釈に則ると、どちらかの家に入る義務はないはずです。しかし、苗字はどちらか決めないといけません。妻と話し合った結果、私が世帯主になるつもりだったので旦那の苗字にしました。

同居はせず中間地点に住む

どちらの両親とも同居はしないことにしました。もちろん、親がいることで子供の面倒をみてくれたりと受けられる恩恵も多いとは思います。

しかし、やはり義理の両親と同居するには気も使うし、常に相応しい義理の息子(娘)を保ち続けなければならない重圧で押しつぶされそうになるのは耐えられないと考えました。

ただし、有事の際にできるだけすぐ駆けつけられるようにしたかった為、中間地点となる地域に住むことにしました。お互い両親も実家も大好きなので、定期的にお互いの実家には顔を出すことを心掛けることにしました。

お墓は守るけど土地の判断は任せる

家は継がないとはいえ、先祖のお墓はしっかり守ることにしました。定期的にお墓参りや掃除などを実施します。一方、土地は両親の判断に委ねることにしました。

家は継がない・戻らないと言ってしまう以上、我々には決定権はないと考えていました。

家や土地や戸籍など形あるものに縛られず先祖の歩みに敬意を払いつつも、合理的で時代の変化にあった豊かな暮らしを目指していきたいと思ったのです。

もちろん、この判断が正解とは言いません。置かれている状況や何を重要視するかによって選択肢は変わってくると思います。もし、長男長女問題で悩まれている方は参考にしてみてください。ここから両親への説得が始まるのですが、これがまた現実を知る羽目になります。それはまた今度で!